FXスワップ運用を副業として成立させるためには月にいくらぐらいの収入(利益)が必要でしょうか?
そしてその収入をFXのスワップ運用で得るためには元手はいくら必要になるでしょうか。
この記事では私が実際に2021年から現在までに運用している実績を交えて、FXスワップ運用の仕組みや必要な元手をご紹介していきたいと思います。
またFXの始め方とおすすめの通貨ペア、FX口座もご紹介していますので合わせてご確認くださいね。
FXのスワップ運用は副業に最適
FXのスワップ運用とは
一般的にFXというと、為替差益を狙う取引を指すことが多く、毎日パソコンの前に張りているイメージではないですか?
FXスワップ運用では基本的には為替差益は気にせず、スワップポイント(通貨毎の金利差)を狙うものなので、レートは1日1回程度チェックするだけです。
言わずと知れたことですが、日本の今の金利は金利と言えるほどのものではありません。
図ではオーストラリアの金利を参考にしていますが、単純な引き算で金利差は2.15%あります。
図では日本円で100万円を1年間預けると、0.1%で1,000円の金利しか付きませんが、オーストラリアドルで100万円(日本円換算)預金すると1年間で22,500円の金利がつきます。
この差を利用してコツコツ金利をためる作戦がスワップポイント運用です。
分かりやすく説明するため、為替の変動には触れていません。
FXのスワップ運用のリスク
為替変動のリスク
先ほどは単純に金利差の話だけをしました。
ですが、外貨については常に為替が変動し1年前に日本円で100万円分オーストラリアドルを買い、今現在全く同じ価値であることはありません。
現在は円安なので1年前と比べると為替利益が出ている状態ですが、場合によっては為替損益が出ることもあります。
例えばオーストラリアドル円で見れば、1年間で10円以上為替変動(円高方向)したこともあります。
以下の表は例として、1ロットを購入して1年後に為替が円高方向に変動したケースをあげてみました。
タイミング | 為替 | 購入 | 売却 |
---|---|---|---|
現在 | 1豪ドル93円 | 93万円 | |
1年後 | 1豪ドル83円 | 83万円 |
こうなると、購入した時の評価額は93万円なのに売却時の評価額は83万円となり、10万円の損失となってしまいます。
つまり、このタイミングで売却するとせっかくためた金利差より為替損益の方が大きくなり、結果的に損をする訳です。
もちろん逆もあります。円高の時に買っておいて円安で売れば為替利益がでます。
為替は常に動いていますので、損しているタイミングで決済しないで済むように、いざという時のお金ではなく余剰金で運用すべきなのです。
ロスカットのリスク
FXの場合、レバレッジがかけられます。
レバレッジとは『てこの原理』のことで、実際に保有している金額以上の外貨取引ができる仕組みのことです。
100万円もっていて100万円分の取引をすればレバレッジは1倍ですが
元手が100万円でも1,000万円分の取引ができるのがFXの特徴です。
この時のレバレッジは10倍です。
レバレッジ1倍で取引していれば日本円換算で価値が下がったとしても100%持ちこたえられますが、レバレッジ10倍にしていれば急な為替変動で必要な証拠金が不足してロスカット(強制決済)されてしまうこともあります。
つまり、安全に運用したければレバレッジはなるべく低く(理想は1〜3倍)で取引することです。
外貨預金ではなくFXにするメリット
レバレッジは1倍が理想!と言いましたが、そうなると、
FXではなくて外貨預金でよいのでは?
と思いますね。
もちろんレバレッジ1倍なら外貨預金とほぼ同じです。
ただし、外貨預金の場合FXと比べて金利が低く、手数料も発生します。
同じことをするのであれば、FXの方がお得という訳ですね。
FXのスワップ運用におすすめの通貨ペア
為替の変動が少ない先進国通貨の方がリスクは小さいのですが、新興国通貨の方がスワップポイントは高めです。
そこで、スワップポイントが高い新興国通貨の通貨ペアを確認していきます。
スワップ運用のおすすめ通貨ペア
金利が高く(スワップポイントが高い)スワップ狙いで人気の通貨は以下の通りです。
- トルコリラ/円 ▶ 351円/10万通貨あたり
- メキシコペソ/円 ▶ 271円/10万通貨あたり
- 南アフリカランド/円 ▶ 200円/10万通貨あたり
トルコリラ円を10万通貨持っていると、1日あたり351円金利がついてくるという訳です。
トルコリラ円10万通貨は日本円に換算すると49万円ぐらいです(参考:2024/01/07為替レート)
このようにみると、『スワップポイントができるだけ高い通貨を買えばいいじゃないか!』と思われるかもしれませんが、そこまで簡単な話でもありません。
値動きの激しい通貨はリスクも大きいものです。
トルコリラが大人気だった時もありましたがでしたが、2018年8月に大暴落し大変な状況になった方がたくさんいます。
要は、値動きが安定している通貨でないとリスクが大きいということです。
メキシコペソ円がおすすめ
先にご紹介した新興国通貨の中で、おすすめの通貨ペアはメキシコペソ円です。
メキシコペソ円がおすすめの理由は大きく2つ!
- 安定性が高い
- 必要な資金が少ない
メキシコペソは新興国通貨の中で唯一信用格付けがBBBで投資に適している通貨と認定されています。
スワップ運用の場合中長期的な運用が基本ですから、通貨が安定しているということは非常に重要なポイントです。
メキシコペソ | 南アフリカランド | トルコリラ | |
---|---|---|---|
信用格付け | BBB | BB- | B+ |
投資的確 | |||
成長率1 | 2.5% | 1.94% | 2.7% |
FXのスワップ運用の元手と月収(月間スワップ収入)
2021年からのメキシコペソ円のスワップポイント推移
私は2021年からメキシコペソ円のスワップ運用をしていますが、ここ3年間でもスワップは大きく変動しました。
為替の変動ではなく、スワップポイントの変動です。
先に現在のメキシコペソ円のスワップポイントは1ロット当たり27.1円(10ロットで271円)とご紹介しました。
ですが、この3年間の間には1ロットあたり7円だった時もあります。
もちろんそれでも日本円の金利に比べれば多いのですが、7円と27円では3倍以上金利が違いますよね。
このようにスワップポイント(金利)も変動するものだと認識しておきましょう。
FXを副業として成立させる方法
ちょっと説明が長くなってしまいました。
本題の「FXを副業として成立させる方法」について確認していきましょう!
副業として成立させるにはいくらの収入(利益)が必要か
いくらの収入(利益)があれば副業として成立するのか(満足するのか)は個人差が大きいですよね。
サラリーマンで月に30万円の収入がある方が月に1〜2万円の副収入だと、お小遣いにはなるけど果たして副業と呼べるのか、、、という程度かと思います。
サラリーマンの場合、FXのスワップポイントは年間20万円までなら非課税の雑収入となります。
年間20万円以上のスワップポイントを得た場合は雑収入として申告する必要があります。
私が教えてあげた方の多くは20万円を超えないように運用しているようです。
確定申告が面倒だから・・・www
扶養の範囲内で働いている場合、FXの収入と給与収入を合算して103万円を超えると確定申告が必要です。
いくらの元手があればいくらの収入になるのか
早速いくらの元手があればいくらの収入になるのか、シミュレーションしてみましょう。
私がおすすめしているレバレッジ(てこの原理)は1〜3倍です。
ここではレバレッジ3倍以内(元手の3倍以内)でメキシコペソ円を取引する想定でシミュレーションしてみます。
元手 | 購入ロット | 購入金額2 | 1ヶ月のスワップ3 | 1年間のスワップ4 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 3ロット | 255,000円 | 2,439円 | 29,268円 |
50万円 | 17ロット | 1,445,000円 | 13,821円 | 165,852円 |
100万円 | 35ロット | 2,975,000円 | 28,455円 | 341,460円 |
いかがでしょうか?
ご自分が出せそうな元手でどの程度の利益が見込めるか検討がつきましたか?
先にもお伝えしましたが、年間20万円以上のスワップポイントがある場合は確定申告が必要5です。
支払う税金は20%ちょっとですので、非課税範囲で運用したければ元手は50万円以上は不要ですね。(もちろん元手をもっと多くしてレバレッジを下げることが可能です)
時短正社員の女性で10万円から始めた方がいます。
毎月ランチ2回分位のお小遣いがもらえて嬉しい。
そんな風におっしゃっていましたが、スワップ分を出金することなくそのままにしていました。
そして為替変動(円安)もあって評価額がどんどん上がり、レバレッジ3倍を超えないように少しずつ買い増ししていきました。
結果、今ではなんとか年間20万円を超えないようにセーブしながら運用している状況です。
あの時教えてもらってよかった〜🎵
と言ってもらえるので、本当に良かったです。
以下の記事で事例の方のスワップ運用実績をご紹介しています。
FXスワップ運用の始め方
FXスワップ運用の始め方は簡単です。
FX口座は様々な証券会社などで開設することができますが、スワップポイントは運営会社によって異なります。
安定的に運営していてスワップポイントが高い運営会社を選びましょう。
FX運営会社 | メキシコペソ スワップポイント |
---|---|
LIGHT FX | 271 |
ヒロセ通商 | 250 |
みんなのFX | 251 |
GMO外貨 | 250 |
私のおすすめはLIGHT FX
スマホツールも使いやすいし、満足しています。
外貨の購入資金をFX口座に入金します。
「買いポジションを持つ」と言われます。FXでは「買い(Ask)」でも「売り(Bid)」でも買うことができるのでちょっと分かりにくいですね。
スワップ運用する際は、基本「買い」でポジションを持ちます。
FXスワップ運用の注意点
これまでに何度かお伝えしていますが、スワップ運用には為替変動によるリスクが伴います。
毎日コツコツ貯まる一方で、急な円高で獲得した金利以上の為替損失が発生することもあります。
このため、以下の注意点を必ず守るようにしましょうね。
- 余剰資金で運用する
- レバレッジをかけすぎない(最大3倍までがおすすめ)
- 毎日1回は為替レートを確認する(ほったらかしは厳禁です)
- 多少の変動で一喜一憂しない(スワップ運用は長期戦です)
- とはいえ、これ以上下がったら「売る」(損切り)と決めておく
- 年間20万円以上の利益が出たら必ず確定申告をする(申告しないと脱税ですよ)
FXスワップ運用を副業として成立させるための元手まとめ
今回はFXのスワップ運用を副業として成立させるための元手についてご紹介しました。
副業として成立する収入がいくらからなのかは個人差がありますが、月に2,500円程度であれば元手10万円でメキシコペソ円を購入すればすぐに獲得できます。
10万円の元手で年間3万円位の収入になりますから副収入としてはまずまずです。
スワップポイントの現在のままだとすると、10万円を3年運用するとほぼ倍になる、ということですね!
また、もう少し利益を狙うのであれば元手50万円位で非課税ギリギリの20万円以内の利益を狙うのもおすすめです。
ちなみに、私の場合は月に10万円を軽く超えていますのでしっかり確定申告をしています!
私も運用中のLIGHT FXはこちらから口座開設できます↓